3. 初期設定



3.1  構成アシストの設定

 AIXのインストールが完了し、システムが自動的にリブート(再起動)されると、ログイン画面に初期設定を行うウインドウ「構成アシスト」が自動的に起動されます。

 本書では LAN 内で telnet するために必要な初期設定を行います。

(1)  【同意】ボタンをクリックします。


(2)  【次へ】ボタンをクリックします。


 設定する項目の選択画面が表示されます。


(3)  root のパスワードの設定を行います。

@  「管理者(rootユーザ)のパスワード設定。」をチェックして、【次へ】ボタンをクリックします。

A  「ここでパスワードを設定する。」をチェックして、パスワードを入力し、【次へ】ボタンをクリックします。


 設定する項目の選択画面に戻ります。


(4)  ネットワークの設定を行います。

@  「ネットワーク通信TCP/IPの構成チェック。」をチェックして、【次へ】ボタンをクリックします。

A  「TCP/IPを手作業で構成する。」をチェックして、【次へ】ボタンをクリック。

B  ホスト名、IPアドレス、サブネットマスクを入力して、【次へ】ボタンをクリック。

C  「標準イーサネットネットワークインターフェース」を選択して、【次へ】ボタンをクリック。

D  「Auto-Negotiation」をチェックして、【次へ】ボタンをクリック。

E  デフォルトゲートウェイを入力して、【次へ】ボタンをクリック。

F  設定を確認して、【確認】ボタンをクリック。


 設定する項目の選択画面に戻ります。


(5)  「構成アシストの終了」をチェックして、【次へ】ボタンをクリックします。


(6)  「ここで完了し、オペレーティングシステムの再起動時に構成アシストを起動しない。」をチェック して、【完了】ボタンをクリックします。


 以降の操作は、コンソール画面telnet から、 root でログインをして操作を行います。


3.2  ディスク容量の設定

 AIXインストール直後の rootvg の各ファイルシステムの容量(PP数)は非常に少ない状態になっているため、 FREE PP (使用されていない容量)を必要に応じて各ファイルシステムに割り振る必要があります。

(1)  rootvg の各ファイルシステムの容量を確認します。

   # df -k
        Filesystem    1024-blocks     Free %Used    Iused %Iused Mounted on
        /dev/hd4           163840    148080   10%     1064     2% /
        /dev/hd2          1277952    622460   52%    19659     7% /usr
        /dev/hd9var        163840    155068    6%      297     1% /var
        /dev/hd3           327680    317296    4%       28     1% /tmp
        /dev/hd1            16384     15820    4%       18     1% /home
        /proc                   -         -    -         -     -  /proc
        /dev/hd10opt       327680    311108    6%      303     1% /opt

(2)  rootvgFREE PP を確認します。

   # lsvg rootvg
        VOLUME GROUP:   rootvg                   VG IDENTIFIER:  0009660000004c000000010
        455d6722f
        VG STATE:       active                   PP SIZE:        16 megabyte(s)
        VG PERMISSION:  read/write               TOTAL PPs:      544 (8704 megabytes)
        MAX LVs:        256                      FREE PPs:     333 (5328 megabytes)
        LVs:            9                        USED PPs:       211 (3376 megabytes)
        OPEN LVs:       8                        QUORUM:         2
        TOTAL PVs:      1                        VG DESCRIPTORS: 2
        STALE PVs:      0                        STALE PPs:      0
        ACTIVE PVs:     1                        AUTO ON:        yes
        MAX PPs per PV: 1016                     MAX PVs:        32
        LTG size:       128 kilobyte(s)          AUTO SYNC:      no
        HOT SPARE:      no

(3)  空きが容量が少ないファイルシステムに FREE PP を割り当て、ファイルシステム容量を追加します。

@  以下のコマンドを実行します。

   # smitty chjfs (JFSの場合)
   # smitty chjfs2 (JFS2の場合)

A  ファイルシステムを選択する画面が表示されるので、容量を追加するファイルシステムを選択します。

B  ファイルシステムの特性の変更/表示の画面が表示されるので、ファイルシステムのサイズ(ユニット数)を変更します。
                           拡張ジャーナル・ファイルシステムの特性の変更/表示

フィールドの値を入力または選択してください。
変更を完了したら ENTER キーを押してください。

                                                        [入力フィールド]
  ファイルシステム名                                  /
  新しいマウント・ポイント                           [/]
  ファイルシステムのサイズ
   ユニット・サイズ                             512 バイト
   ユニット数                                  [2621440]
  マウント・グループ                                 [bootfs]
  システム再起動時に自動的にマウントする              はい
  権限                                                読み取り/書き込み
  マウント・オプション                               []
  ディスク・アカウンティングを開始する                いいえ
  ブロック・サイズ (バイト)                           4096
  インライン・ログにする                              いいえ
  インライン・ログ・サイズ (MB)                      [0]
  拡張属性フォーマット                               [v1]
  クォータ管理を使用可能にする                        いいえ
  Allow Small Inode Extents?                          いいえ

 上記の例では、

   512 バイト(ユニット・サイズ)× 2621440(ユニット数)
   = 1342177280 バイト = 約1.3ギガバイト

 となります。

C  Enter キーを押して、ファイルシステムのサイズの変更を実行します。