3. ネットワークの設定



3.1  クラスターの構成

 本書では以下の構成でクラスターを構築します。



以下のIPアドレスを使用します。

■通常アクセス用IPアドレス(10.1.1.XXX)

 通常時のノードへのアクセスに使用するためのIPアドレスです。
 各ノードで用意し、各ノードのネットワークカード(LANカード)に設定します。


■ハートビート用IPアドレス(192.168.1.XXX)

 クラスター実行時にノード間でお互いの状態を監視するために使用するIPアドレスです。
 各ノードで用意し、各ノードのネットワークカード(LANカード)に設定します。


■サービスIPアドレス(10.1.2.XXX)

 クラスター実行時にアクティブになっているノードにアクセスするために使用するIPアドレスです。ノードがテイクオーバーした場合、サービスIPアドレスは新たにアクティブになったノードで有効になります。
 各ノードの通常アクセス用IPアドレスと違うサブネットのIPアドレスを指定しなければなりません。
 1つのクラスターで1つのサービスIPを用意します。


【node1】
 en0: 10.1.1.100 (255.255.255.0)
 en1: 192.168.1.100 (255.255.255.0)

【node2】
 en0: 10.1.1.101 (255.255.255.0)
 en1: 192.168.1.101 (255.255.255.0)

【サービスIPアドレス】
 10.1.2.100 (255.255.255.0)


3.2  IP アドレスの設定

(1)  各ノードのネットワークカード(LANカード)に、通常アクセス用IPアドレスハートビート用IPアドレスを設定します。

   #  smitty chinet


(2)  各ノードの /etc/hosts にクラスターで使用するIPアドレスを追加します。


10.1.1.100   node1
10.1.1.101   node2

192.168.1.100    hb_node1
192.168.1.101    hb_node2

10.1.2.100    hacmp_sv