4. 共有ディスクの作成



4.1  ファイルシステムの作成

 クラスタで共有するディスク上にファイルシステムを作成します。
 ファイルシステムを作成する操作は、クラスタを実施するノードのどれか1つで実施してください。

(1)  ストレージ装置にノードを接続し、システムを再起動するか、cfgmgr コマンドを実行して、共有するディスクをノードに認識させます。

   # shutdown -Fr (再起動)
   # cfgmgr -v


(2)  以下の2つのオンプションを指定して、ボリュームグループを作成します。

【オプション1】
 システム再起動時にボリュームグループが自動的に活動状態とならないように指定 (AUTO ON = no) する。( mkvgコマンドに -n オプションを指定します。)

【オプション2】
 ボリュームグループのメジャー番号を指定します。(mkvgコマンドに -V 【メジャー番号】 オプションを指定します。)
 クラスタを実施する各ノードで、共有するボリュームグループでは同じメジャー番号でなければならないので、各ノードで使用されないメジャー番号を指定する必要があります。

   # mkvg -n -V 70 -y vg2 -s 64 hdisk2


(3)  作成したボリュームグループに論理ボリュームを作成します。

   # mklv -y lv2 -b n -t jfs2 vg2 20 hdisk2


(4)  作成した論理ボリュームにファイルシステムを作成します。

   # crfs -v jfs2 -d lv2 -m /mnt


(5)  ファイルシステムを作成したボリュームグループを活動停止にします。

   # varyoffvg vg2


4.2  ファイルシステムのインポート

 4.1で作成したファイルシステムを、4.1のノード以外でインポートします。
 ファイルシステムをインポートする操作は、4.1でファイルシステムを作成したノード以外全てのクラスタを実施するノードで実施してください。

(1)  ストレージ装置にノードを接続し、ノードを再起動するか、cfgmgr コマンドを実施して、共有するディスク(4.1でファイルシステムを作成したディスク)をノードに認識させます。

   # shutdown -Fr (再起動)
   # cfgmgr -v


(2)  4.1で作成したボリュームグループをインポートします。
 このとき、4.1でボリュームグループを作成するときに指定したメジャー番号を指定します。

   # importvg -V 70 -y vg2 hdisk2


(3)  インポートしたボリュームグループの設定を変更します。
 インポートしたボリュームグループは、作成したボリュームグループの設定に関わらず、システム再起動時にボリュームグループが自動で活動状態になる設定(AUTO ON = yes)になってしまうためです。

   # chvg -a n vg2


(4)  インポートしたボリュームグループを活動停止にします。

   # varyoffvg vg2